20200421

大阪には緊急事態宣言が出て、京都は宣言の要請を国に断られていた。

大阪府民で京都で働く人間としてはそれ相応の対応を求められているらしく、会社もいい加減テレワークをさせてくれそうだ。テレワークになれば近所のテイクアウト対応の飲食店を買い支えることができる。パートナーにも言われたけど僕には、身近な個人営業の飲食店にお金を落とさなければという義務感のようなものがある。完全に幼い頃から両親に外食に連れ回された結果だけど、それは自分の好きな内面化された規範であって、そこは両親に感謝している。

 

今日は選挙があった。

こんな状況の中での選挙はいろいろ考えさせられるものがあるが、やるんだから仕方ないので投票に行った。低気圧のせいで4月とは思えない寒さと風雨のなか、投票所はまばらな人入りだった。

入り口では手指のアルコール消毒、窓を開けっ放しにして換気、鉛筆は使い捨てなど、それなりの対応がされていて不安感はなく投票をすませた。

投票後はスーパーに行き食材を買って帰る。そこかしこで看板の電気は消え、閉じられたシャッターには張り紙がしてあり、開いている店も覗いてみるとほとんど客はいない。でも意識さえしなければ、二重思考さえできてしまえば、まるでなんてことはない週末の日常のようで、実際そう生きられたらどんなに楽だろうか。

 

そういえば星野源と安倍首相の例のやつを見た。わりかし、フラットに受け止めることができた。元音楽学徒としてはそういうこともあるよねという感じだけど、批判や反発もよく分かる。個人的第一印象としては、何より稚拙さを感じてしまって、それを嘲笑うこともできず、こんな稚拙なやつらにやられてしまっているのか、という暗い気持ちにはなってしまった。

ここはディストピアではないし、オブライエンに連れて行かれることもない。良くも悪くも。