20190604-05

通勤退勤で『わたしを空腹にしないほうがいい』読み切る。

食とエッセイについてぐるぐる考える。

 

僕の思う工藤玲音の文章の好きなところは「文体と赤裸々さと食と詩性」にある。

30年前に、うちの父親が椎名誠の書くもののどこに惚れて息子に「岳」とまで名付けるに至ったのか詳細に聞いたことは無いが、勝手に想像するにそれも「文体と赤裸々さと食と詩性」にあるのではないかなと思う。

つまりは昭和軽薄体と呼ばれた時代の文体と、エッセイと私小説の間を行き来しながら一方で本人の趣味であるSFも書いてしまうところと、怪しい探検隊が焚き火をしながら食うような飯と、印象的なタイトルからも読み取れるセンス、みたいな。

 

まあそんなこととかを考えてました。

 

 

 

原口おめでとう。